#010 【ドーパミン】 [世界の終りに贈る歌]
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「ふぅん・・・じゃあいいわよ」
ヨシミ先生は缶をテーブルに置き、僕の近くへ寄る。この方法は当たりだったようだ。
「先生に全部任せて・・・お勉強を始めましょうか」
僕が人とは違うと知っている先輩の中には、どうにかして近寄ろうと考える人も少なからずいた。
彼女たちを誘うのは面白いゲームだったが、同級生のイサムの姉だと知らずにうっかり関係を持ったことがあった。
イサムからプリクラを見せられて、僕は珍しく言い訳するのに焦った。幸い、どういう関係なのかまではばれなかったけど。
だから僕はもう少し上の年齢層をターゲットにすることにしたのだ。
受験のために勉強三昧の高校生活を送っていた人も、大学に入れば開放的になる。
でもそれなりの知識レベルを保てる人なら、不用意な行動で危険な・・・思わぬ感染や妊娠などの状況に陥るのは避けるはずだ。
そして彼女たちのプライドは、年下の子供に振り回されるのを望まない。自分が支配権を握ろうと振舞うので、逆に扱いやすかった。
僕は、始めは従順なふりをして彼女たちに身をゆだねる。でもその日のうちにすっかり支配してしまう・・・そうなればこのゲームは成功。
探究心だけじゃなく支配欲まで満たしてくれる、彼女たちはとても素敵な『先生』だった。
もちろん、その日の課題も必ず消化すること。そして3回に1回は、自宅で勉強して母を安心させることも重要だ。
僕の家庭教師代は、大学生のバイトの基準でも破格だという話をヨシミ先生から聞いた。
だからみんな多少嘘をついて、年下の僕に媚を売ってでも引き受けたいのだと思う。
先生が収入より、僕自身を望むようになってしまったら、もう僕には意味がない。
だから、『先生』がただの『オンナ』になってしまう前に、傷つけないような口実で家庭教師を解約してあげた。
そうやって僕は、それなりに満足いく日々を送っていた。
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「ふぅん・・・じゃあいいわよ」
ヨシミ先生は缶をテーブルに置き、僕の近くへ寄る。この方法は当たりだったようだ。
「先生に全部任せて・・・お勉強を始めましょうか」
僕が人とは違うと知っている先輩の中には、どうにかして近寄ろうと考える人も少なからずいた。
彼女たちを誘うのは面白いゲームだったが、同級生のイサムの姉だと知らずにうっかり関係を持ったことがあった。
イサムからプリクラを見せられて、僕は珍しく言い訳するのに焦った。幸い、どういう関係なのかまではばれなかったけど。
だから僕はもう少し上の年齢層をターゲットにすることにしたのだ。
受験のために勉強三昧の高校生活を送っていた人も、大学に入れば開放的になる。
でもそれなりの知識レベルを保てる人なら、不用意な行動で危険な・・・思わぬ感染や妊娠などの状況に陥るのは避けるはずだ。
そして彼女たちのプライドは、年下の子供に振り回されるのを望まない。自分が支配権を握ろうと振舞うので、逆に扱いやすかった。
僕は、始めは従順なふりをして彼女たちに身をゆだねる。でもその日のうちにすっかり支配してしまう・・・そうなればこのゲームは成功。
探究心だけじゃなく支配欲まで満たしてくれる、彼女たちはとても素敵な『先生』だった。
もちろん、その日の課題も必ず消化すること。そして3回に1回は、自宅で勉強して母を安心させることも重要だ。
僕の家庭教師代は、大学生のバイトの基準でも破格だという話をヨシミ先生から聞いた。
だからみんな多少嘘をついて、年下の僕に媚を売ってでも引き受けたいのだと思う。
先生が収入より、僕自身を望むようになってしまったら、もう僕には意味がない。
だから、『先生』がただの『オンナ』になってしまう前に、傷つけないような口実で家庭教師を解約してあげた。
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